東鳴尾ルーテル教会

祈りの手紙

勢井姉  私たちの教会員である、勢井美世姉が2001年9月?2007年12月の間、日本国際飢餓対策機構(JIFH)からペルー国際飢餓対策機構(FHI/Peru)に 派遣され、ウカヤリ県(ブラジル国境沿い)、プカルパ市内の貧しい人々が住む1つの村、ロス・プロセレスで活動しました。
 この、ペルーの首都リマ市郊外の貧困地区、およびプカルパ市の移住地区(ブラジル国境近くの熱 帯雨林地帯)で行われてきた世界里親会の活動は、共に2007年末、その働きを地域の方々に 委ねて終了いたしました。  これまで、子どもたちとその家族、地域の方々を、長きにわたり励まし続けてくださっ た、里親の皆様の尊いご支援に心から感謝をいたします!
 今回は特に、プカルパで世界里親会コミュニティ・プロモーターとして働いた、私たちの 教会員である勢井姉の、感謝レポートを紹介させていただきます。
また、下記の日程で勢井姉の活動報告会が行われますので、お近くの教会にぜひお立ち寄り下さい!

08年4月13日(日)グレース宣教会・高美会堂
     22日(火)?23日(水)名古屋食料デー準備委員会
     27日(日)救い主福音教会
     30日(水)一麦西宮教会
   5月 4日(日)御影ルーテル教会
     11日(日)西奈良ルーテル教会
     15日(木)フェローシップ・ディコンリー合同婦人会での証し
     25日(日)加古川福音ルーテル教会
   6月 1日(日)堺育麦キリスト教会
      5日(木)神戸ルーテル聖書学院
      8日(日)高松キリスト教会
     11日(水)西宮福音教会
     15日(日)北鈴蘭台福音ルーテル教会
     21日(土)母の家・ベテル
     22日(日)桔梗が丘ルーテル教会
           宝塚ルーテル教会(夕拝)
     29日(日)南大阪聖書教会
   7月 3日(木)麦の会
      6日(日)小竹向原キリスト教会 板橋キリスト教会
      8日(火)福島・世界食糧デー準備委員会
     17日(水)クライストコミニティ武庫之荘教会
     20日(日)住吉山手キリスト教会
     27日(日)ときわ台キリスト教会
   8月 3日(日)豊浜キリスト教会
     10日(日)三田フェローシップ・キリスト教会
     17日(日)奈良キリスト教会
     24日(日)芦屋福音教会
     31日(日)芦屋川キリスト教会
   9月 7日(日)北大阪ルーテル教会
     12日(金)宝塚朝祷会
     21日(日)東鳴尾ルーテル教会


ペルー通信
祈りの手紙 感謝レポート

【6?7年前のロス・プロセレス】
里子たちと聖書の学ひ?  ロス・プロセレス村は、アマゾン川の上流にあたるウカヤリ川に沿ったプ カルパ市内で最も大きな共同体です。川の氾濫で全てを失った人、山間部で テロに追われて逃げてきた人々が暮らし始め、1999年10月に「村」として 地方自治体に登録されました。その当時は、約960家族(人口5,000人)が 住んでいました。国際飢餓対策機構ペルーはこの地で、2000年11月から働 きを始め、私は2002年2月、ここでの活動に加わりました。

 住民の中には、未婚の母や、夫が家出する等の理由で、一人で子どもを 育てている女性たちも多くおり、そのほとんどは材木で作った大変簡素な 家やバラックに住んでいました。学校建設予定地は確保されていましたが、 建物はまだなく、土地には雑草が生い茂り、山羊、豚、鶏などが放し飼いに されている状態でした。近隣の村々に学校はありましたが、入学が許されれ ば幸いな方でした。どこも満員の状態だったからです。就学年に達していて も1?3年間は学校へ行けない子どもたちも多くいました。私が村で働き始 めた2002年は、みなで協力して子どもたちのために学校を建てようと、 村人たちが少しずつ動き出した年でもありました。現在この地区には、地 域リーダーたちが政府に働きかけた結果、幼稚園舎、小学校舎、高校舎、公 民館、商業会館などが建てられ、子どもたちの運動場、舗装された道路、街 灯、各家庭への電気が整備されるまでになりました。 子どもを中心に家族も地域も成長して、ロス・プロセレスの里子のほとんど は5?7年間の支援をいただいており、学校での基礎教育を受けると共 に、定期的な健康診断、夏期学校、補習授業、家庭訪問などを通して、全人 的な成長をとげてきました。

母親リータ?ーたちと  昨年3月の時点で、セクンダリア(日本の中・高等学校)を卒業した 里子たちの約40%は、3年・4年・5年制の普通大学、1?3年制の専門学 校など、何らかの方法で進学しています。経済的な理由で彼らの全てが希望 通りの形で入学できたわけではありませんし、毎年続けて経済支援があるか どうかも分かりませんが、彼らは懸命に働きながら、学びを続けていくこと でしょう。

 また私たちは子どものみならず、各地域のリーダーたち(村長、学校長や 教師、教会の牧師や神父、そして母親・父親のグループリーダーたち等) と良い関係を築き、子どもたちがより良い教育を受けていくために必要な インフラ整備(学校や多目的ホール建設など)、保健衛生や村全体の開発に 関わる課題について、共に協力して取り組んできました。特に母親リーダー たちは、2000年の当初から私たちスタッフと共に熱心に働いて下さり、各 担当地区の子どもや家族への家庭訪問、保健衛生のトレーニングや様々な 催しの運営などに協力してくれました。今後は、彼女たちの得意な裁縫技 術を生かして村人たちに教え、小さなプロジェクトを立ち上げて収入を得て いこうと、定期的な集まりを継続していくことを約束してくれました。共に 集まって学んだことを、今度は隣人に分かち合う、そのようなグループに成 長してきているのです。

 子どもたちや地域の人々の歩みはこれからも続いていきますが、皆様から いただいた愛が、一人一人をこれからも支え、力づけていくことを確信して おります。里親の皆様の、これまでの誠実な励ましとご支援に心から感謝を いたします。(勢井)


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