卒園式によせて

 3月、年度末、区切りの季節です。こひつじ園は、23回目の卒園式を迎え、14名の園児が卒園しました。それぞれ地域の公立や私立の幼稚園へと進んでいきました。23回なれば、そろそろ卒園者のうちから結婚する人たちも生まれてくるような時期になり、そのうちに卒園者の子どもたちも入園してくるようなことも起こってくるかも知れません。そうなるとどれだけ嬉しいことか。小さな働きだけれども、人を育てる大きな役割を担ってきました。

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 そう、私は学校評議員をしているので、浜甲子園中学校の卒業式に出席しました。校長先生が“自立と共生”というお話しをしておられました。ほとんどの子供たちが高校に進学していく中で大切な教えであると思います。どこまで子どもたちの心に残っているのか? と思いますが。素直に聞く耳を子どもたちに持っていてほしいと願いします。人生の“肥やし”になる話しです。

 私も卒園式で園長としてお話しをしました。4歳の子どもたちです。いつも喜んで聞いてくれます。ちょっと子供たちに質問すると大変です。子どもたちがそれぞれに話し出して、私の話しが出来なくなってしまうほどです。一年間、楽しい園長礼拝をしてきました。さて、このこひつじ園で教えられた、お祈りのことやイエス様のこと、彼らの人生の糧になればと願います。

 私は、マタイ伝のイエスの山上の説教の中の“賢い人と愚かな人の譬え”を話しました。二人の人がいて、彼らがそれぞれに家を建てます。一人は砂の上、もう一人は岩の上。雨が降り、風が吹く。さあ、人生の嵐の中でどちらの家が待ちこたえられるのか。この物語は色んな読み方が出来て面白いと思います。ただ、私の願いは、人生の中で嵐は避けられないし、自分の力ではどうしようもないことがあります。そして時にはそれが理不尽にさえ思えることがあります。そうした中で、嵐に遭った人自身が崩れてしまう、切れてやけになってしまうことがあります。そのように自ら崩れないで、なおそこでしっかりと立ち続けることが出来るように、自分を保ち続けることが出来る土台、縦の座標軸、人生の指針というべきものを持って欲しいと願っています。

教会がここにあり、そこで人々が信仰に生きている。そして彼らにとっても帰ってくることが出来る場所として、心のどこかに残っていてくれればと思います。その心の場所作りでもあると思いますが、今年も夏には子供たちのキャンプが教会学校で予定されています。子どもたちとは、なが~いお付き合いをしたいものです。

投稿者: 日時: 2009年03月23日(月) 11:42