余白のある人生を

 ペルーで作り物の2mほどのツリーの木が550ソーレ程で売られていた。3ソーレが1米ドルですので、およそ183ドルで円にすると二万円程度です。日本よりは安いといえます。しかしその店で新作のチョコレートというのを買った。一袋が円で二千円ほどで少し高いと思った。ですからペルーの人からすると50ソーレ程になり高い買い物になる。ボリビアでは、7ボリビアーノが1ドルに相当するので、さらに安い買い物が出来る。今回の旅でのお土産は多くはボリビアで買った。行きしなは頼まれた荷物もあったので、行きも帰りもトランクは一杯であった。

 そう、トランクといえば、成田から出発したのだが、搭乗手続きをする時に、重量オーバーということで三千円超過料金を取られた。機内持込のバックに移してもよかったのだが、人前でトランクをあける気にもならなかったので払う事にした。しかし同じように帰りも行きと同じように頼まれた荷物があって、やはりかなり重量オーバーになった。しかしリマからロスに向かう飛行機に乗る時は、それが何の問題にもならなかった。ロスで乗換えの手続きの時も同じであった。正直いって助かった。日本人が几帳面だから文字通りのことを行うのか。ペルーの人は性格がおおらかだから、多少のことは気にしないのだろうか。

 ボリビアでキリスト教系のNGOの事務所を訪ねた。仕事前の朝の礼拝から私たちはその事務所に行った。礼拝が始まり、しばらくしてから徐々に集まってくる人々がいた。おそらく日本ではこんなことはないだろう。もしそんなことをしていたら、その人の信仰姿勢が問われかねない。

 この今回の旅行のお土産は「インディアンマーケット」というところで買った。小さな店がたくさん集まっていて、入り組んで品物に気を取られて店を回っていたら自分が入ってきたところがわからなくなり、自分が今どこにいるのか、位置がつかめなくなってしまう。要するに迷子になってしまうほどであったが、ともかくも一通り店を見て回らなければならない。なぜかというと、同じ品物でも店によって値段が違うのである。安いところを見つけてかうのである。しかし言葉が通じないので、一つのものを買うにしても大変である。本人の交渉次第で値段は更に変わる。多くの品物に値段の表示がないのである。

 スペイン語の別れの挨拶に「アスタ マニャナ」(また明日)というのがありますが、「明日間に合えばいい」そんな性格だと悪口を言う人もいますが、まあ、確かにそんな面があるかも知れません。しかしそれが一概に否定的な面として言えるのかどうか、私には疑問に感じます。時間に追われるようにして生きてきた日本人、「時間を守る」ということを優先するがゆえに起こした事故もある。どこか私たちにも「アスタ マニャナ」と挨拶できる心のゆとり、優柔不断ではなく、無責任でもなく、しかし余白のある人生を送りたいものです。

投稿者: 日時: 2007年11月25日(日) 08:53