2011年11月のアーカイブ

クリスマス・ツリー

 11月5日(土)に急なことでしたが、鳴尾ウォーターワールドのクリスマスツマーの点灯式で歌ってほしいと頼まれまして、10人の会員さんが集まってくださったので讃美しに行きました。小雨降る中で、テントが張られていましたそこで歌いました。

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 一般の人たちのクリスマスシーズンというのは教会よりも早くやってきて、早く終わりますが、そもそもクリスマスにツリーを飾るようになったのはいつごろからであり、そこにどんな意味があるのか、知っている人は、そうはいないのではないかと思います。

 ツリーを飾るようになったのは、宗教改革(1517年)以降のことのようだ。もともとはお祝い事があると常緑樹の枝をとってきて、それを束ねて天井から吊したりしていたようです。そういう風習が中世にゲルマン人の間にありました。それが立てられ、そして様々なものが飾りとして付けられていくようになりました。ゲルマン人の間には、木には精霊が宿っているという信仰があったようで、それとも関係しているのでしょう。常緑樹を使うのは「命」を象徴していると思われます。

 ツリーが飾られるようになったのは、宗教改革者のルターが夜道を歩いていて、空を見ると星が綺麗に輝いています。これを家族の者たちに知らせてあげたいということで、木を切って帰り、そこにたくしんのローソクを立てて飾りました。それがクリスマスツリーの始まりだと言われている一説です。

 光とクリスマスというのは深い関係があります。博士たちを導いてキリストに至らせたのは星の光でした。光には希望という意味があります。

 キリストが生まれた時代というのは、紀元前63年にユダヤはローマの属州となり、更に後にヘロデ家によってユダヤが治められるようになりました。このヘロデはユダヤ人ではなく外国人の手によって支配され、ユダヤの人々は屈辱的な経験をします。その子のアルケラオは更に過酷な支配をしたためにローマから追放され、ユダヤはローマの直轄地となります。人々は救い主の到来を待ち望んでいたのです。そこにキリストがお生まれになりました。まさに希望の光として到来したのです。

 しかし、人々が考えていた救いは政治的な経済的な救いでしたけれども、イエスがもたらしたすくいは、全人格的な救いでした。罪からの救いであったので、民衆はそれが受け入れることが出来ず、イエスを十字架へと追いやってしまいました。しかしそのイエスが死から甦ったのです。死は人類にとって最も解決しがたい課題でありますが、それを新しい命をイエスが提供して下さることによって、解決の道を開いてくださったのです。

 ツリーにしろリースにしろ、常緑樹の木や枝が使われるのですが、それは冬の日に生き生きとした命を表現しているのだと思われます。まさに命の希望の輝きがクリスマスツリーなのです。

投稿者: 日時: 16:23 |