2011年04月のアーカイブ

鉄人28号

孫を連れて神戸の長田の若松公園にある“鉄人28号”のモニュメントを見てきました。駅の周辺は高いビルが立ち並んでおり、JRとの間にある公園ですが、高さ約15mほどで巨大なロボット、電車からもよく見える。公園には孫ぐらいの子どもたちがたくさん遊んでおり、若いお母さんたちが大勢おられたので、そんな中で孫を見ていると少し何となく“いずらいなぁ”という思いが出てきて、すこし遊んで帰ったのだが。

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 阪神大震災で大きな被害を受けた長田であり、町の活性化のシンボルとして2009年10月に1億3500万円をかけて造られたもので、被害を受けた商店街のあった南の方に向いて鉄人は立っています。もうその震災の傷跡をほとんどみることが出来ない風景で、子ども達の歓声が聞こえ、なんとなくのどかな気持ちになります。

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 しかし、3月11日に東日本大震災が起こって三週間が過ぎたのですが、まだまだ大勢の方々が行方不明でおられる。家族の悲しみはいかばかりかと思うのである。避難生活をしている方々は17万と言われ、当初よりはかなり減ってきたと言えるのだが、その話を聞いていると、こういう時にはハンディを負った人というのは、なかなか声を出しにくいようだ。でも様々に物資が送られてくるようになってはきたのだが、しかし、例えば、乳製品のアレルギーを子どもが持っている、食べ物はあっても食べられない、僅かな物しか子どもは口にすることが出来ない。などなど、様々にハンディを負っている人々がおられるだろう。その人たちに目が向けられていかなければならない。

 震災があって、すぐには情報が入ってこず、教会の様子もなかなか分からなかったが、すこし分かるようになってきました。どの教会も大変であり、今後、存続して行けるのか、という教会もあるだろう。そんな中でいち早く私たちのところに届く教会の情報は、どうしても大きな教会、キリスト教界でよく知られた先生の教会の様子、その教会が皆に注目される、仕方がないことだし、当然その教会も大変なのである。しかし、それ以外の小さな教会で津波で流された教会もあろう。そんな小さな教会にも目を注がなければならない。覚えられている、祈られている、そんな小さなことでも励みになるのだと思います。

 私たちの教会は遠く離れており、また小さな交わりでありますが、今できることと言えば祈りと献金であろう。義捐金を集め始めているのですが、箱の中に万札が入っていました。礼拝献金では入らない札です。“何かを私もしたい”そんな気持ちが伝わってくるように思えます。そして現地の作物が安全だと言われているのですから、それを消費することでしょう。色々と自粛ムードが漂っていますが、気持ちは分かりますが、自粛、自粛というのはどうだろう。ともかくも原発で必死になって働いている方々のことも覚えつつ、また教会は立ちあがっていくことができるように、心から祈ります。

投稿者: 日時: 17:30 |